結論:メルカリでは“動画を載せる前提”で考えない
メルカリの商品ページに動画を載せたい、というニーズは自然です。家電、おもちゃ、楽器、時計などは、写真だけよりも動画のほうが動作や音を伝えやすいからです。
ただし、メルカリ公式の出品までの流れで案内されているのは、商品写真の登録、商品名、カテゴリー、状態、価格の設定です。商品写真は最大20枚まで登録できますが、この公式手順の中に“商品動画をアップロードする”ステップは見当たりません。
2024年2月時点のAll Aboutの解説でも、メルカリには動画出品機能がなく、動画出品はYahoo!フリマで対応していると説明されています。つまり、メルカリではまず“写真と説明文でどこまで伝えられるか”を設計するのが安全です。

YouTubeリンクやSNS誘導で代用しない
動画を直接載せられないなら、YouTubeやSNSに動画を置いてURLを商品説明に貼ればよい、と思うかもしれません。ここは注意が必要です。
メルカリ公式の禁止されている行為には、“外部サービスなどに誘導する行為”が含まれています。さらに個別ページでは、SNSなど外部サービスへ誘導すること、プロフィール・商品説明・コメント欄・取引メッセージなどに外部で連絡する手段を記載すること、QRコード画像を含めた誘導が禁止対象として説明されています。
実際の判断はメルカリ事務局側の運用に依存しますが、商品ページでYouTubeリンクや外部動画リンクを目立たせる方法は、少なくとも“安全な定番手段”とは言えません。メルカリでは、規約に触れる可能性のある外部リンクより、公式機能の範囲内で商品の状態を明確にするほうが現実的です。
動作確認は“写真の順番”と“説明文の粒度”で伝える
動画の代わりにまず使うべきなのは、写真20枚の枠です。全体写真だけでなく、電源が入っている状態、液晶表示、付属品、傷、汚れ、型番、端子、動作に関係する部分を分けて撮ります。
説明文では、“動きます”だけでは弱いです。購入者が不安に思うポイントを具体的に書きます。たとえば中古家電なら、電源投入、主要ボタン、充電、音、画面表示、付属品の有無を分けて書きます。楽器なら、音出し確認、ガリ、接触不良、弦やパーツの状態を分けます。
メルカリの出品者ガイドラインでも、商品の状態、欠陥、仕様、付属品を具体的に記載することが推奨されています。動画で一気に見せたい内容を、写真と箇条書きに分解するのがコツです。
動画は“掲載用”ではなく“手元の確認記録”として残す
メルカリの商品ページに動画を載せないとしても、動画を撮る意味がなくなるわけではありません。高額品、動作する家電、音が出る機材、状態説明が難しい商品では、出品前に短い確認動画を手元に残しておくと、説明文を書くときの抜け漏れを減らせます。
ただし、その動画を外部リンクとして商品説明に貼るのは別問題です。メルカリ内で使える情報は、公式機能の写真・説明文・コメント・取引メッセージが中心です。動画を撮った場合も、そこから“購入者が判断に使える事実”だけを写真と説明文に落とし込むのが安全です。
例としては、“電源が入ることを確認済み”、“左右スピーカーから音出し確認済み”、“液晶表示に欠けがあります”、“充電ケーブルは付属しません”のように、購入判断に直結する事実へ変換します。
動画を前面に出したい商品は、販売先を分けて考える
どうしても動画で魅力が伝わる商品もあります。動くおもちゃ、楽器、オーディオ、レコード、機械工具などです。その場合は、メルカリの商品ページに無理やり動画リンクを入れるより、動画に向いた販売先も併用するほうがよいです。
Yahoo!フリマには動画出品機能があり、Yahoo!関連の出品では動画ニーズが強く出ています。eBay、自社ストア、HTMLや外部メディアリンクが許可される販売ページでは、eCommercePlayerのような専用プレイヤーを使って商品動画や音声サンプルを見せる選択肢もあります。
メルカリでは規約順守と写真・説明文の明確さを優先し、動画を強く見せたい商品は、動画を活かせる場所にも出す。これがいちばん現実的な使い分けです。
